2006年07月20日

TWと大型バイク

そういえばここ数年の間に大型バイクがかなり増えた。

私が野山を走った帰り道などで
道の駅に立ち寄り、チョット一服して周りを見回すと
駐車中のバイクの殆んどが大型二輪。

今は昔と違い、大型二輪免許も簡単に取得できるからでしょうか。

私の頃は、大型二輪免許を取るのは一発試験で、週一回のみだった。
(昭和33年以前の生まれの人は教習所で大型二輪免許を取れた)
大型免許と言えば、毎日試験をしている盛岡の友人宅に住所を移したりしてた事を思い出す。

当時、大型免許を取らない友人達は「大型はいらないよ、250ccで十分!車検も無いしさ」
などと言っていたものだが、
教習所で免許を取得できようになると血相を変えて免許を取に行ってたっけ・・・。

そして今、少し生活にゆとりが出来たせいもあって「リターンライダー」と称して
あちこちに出没する。

私の場合は野山を走ることが多いので、色々なバイク遍歴の末、
結局、今の車種に落ち着きましたが、確かに大型二輪の方が
スーピードも有り余るほど出るし、長距離は断然楽チン(車種にもよるが)であるのだが・・・。

話は変わって

先日、日中に野山で遊び、夕方から仕事のある日の帰り道。

少し遊び過ぎて帰宅を急いでいました。

林道から道道(県道と同意語)へ出て途中の峠を走って帰る際、
前方をゆっくり走る大型ロードバイクを追い越す事があった。
身のこなしがあまり上手そうじゃないから、その大型ライダーさん黙って譲ってくれると思ったのだが・・・。

不思議なものでバイクに乗ると、対向車にはピースサインを出して「仲間」感覚なのだが、
同一方向に走ると、なぜか敵対関係になる人が多いようだ。
実際、若かりし頃は私もその傾向があったのでよく分かる。
(これを空間占有欲と言うそうです)

どうやら、私が追い越した事でそのライダーの闘争心に火を付けてしまったみたいである。

そんなつもりじゃ無かったのに・・・。

道を譲ったら譲ったらで遅くなりそうだし・・・。

結局、私はそのままのペースで走る事にした。
あまり時間が無かったので。
(本当は時間に余裕を持たないとダメなのですが・・・反省しております)

TWで大型二輪の追い越しをした峠はRが小さいカーブの連続です。
大きなロードバイクにして見れば、TWなど本気になれば「赤子の手をひねる」様に抜けると勘違いしたみたいですが、
確かに直線は早くても直ぐにカーブが目の前に控えています。
そうそう、スピードを出せるものじゃありません。

遠心力の公式をご存知でしょうか?
この場合は{質量×速度の2乗÷半径}で計算すると楽なので紹介しておきます。
総重量(私を含めて)200s弱のTWと300s以上のロードバイクでは
コーナーリングスピードは私の方が早いんですよ。

しかも、いつも林道ばかり走っているので、少しぐらいタイヤが滑ったところで何とも思いませんし
きちんと体重を乗せて走るとTWのごついイボイボタイヤだって
ステップが接地するまでバンクしても、しっかりグリップして曲がってくれます。

自身の腕では無く、バイクの性能の良さで乗せられているだけの大型バイクライダーなら、
その大きさとパワーはすべてマイナス因子にしかなりません。
つまりタイトコーナーは大型バイクの方が遅い訳です。

昔(今もいるのかな?)、峠小僧が50ccのバイクで大型ロードバイクをカモにしていたのと同じ事なのです。

TWだからって侮ってはいけません。

結局、そのライダーは私を追いかけるのを諦めて(視界から消えました)くれたようです。

別に早く走ったから偉い訳でも何でもないし、途中で私が抜かれたからってどうでもいいのです。

自分のペースで安全に?仕事に間に合うように急いでいただけなんですから・・・。


しかし、こんなに大型二輪が多いと、「自分に最適な車種は、みんな大型なの?」

と、チョット言いたくなってしまいました。


タイタニックと言う映画がありますが、その劇中で、

タイタニックの主任設計技師であるトーマス・アンドリュースが

船の大きさを自慢げに話していると、ローズ(ヒロイン)が

「男の人はサイズにこだわる」と皮肉を言っていたが、

意外とそんなものかもしれないな?

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posted by 黒ウサギ at 08:32| ☔| Comment(7) | TrackBack(0) | バイク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする