少し季節は早いのですが、北海道で新緑をむかえる5月頃が私は一番好き。
ところがこの季節、人間にとって気分がいいとなれば、
私に寄ってたかって血を吸おうとする毒虫たちの活動期でもあるわけです。
野山へ行った思いでは、記憶や写真に残されますが、
人間は苦しみや辛さはすぐに脳内から削除され楽しさだけが甦って来たりします。
しかも、「あの時は大変だった」とか「苦しかったな」などと言う思い出が出てきても
余程の事が無い限りあまり実感が無く、
むしろ楽しさとして変形され記憶の中に残される。
この季節の野山には吸血鬼ブヨが沢山います。
これなんかは、私の周りに100匹近くがワイワイと群がり蚊柱ならぬ
『ブヨ柱』が出来てしまう。
素晴らしい景色を写真に収めようとデジカメを構える時には、
追い払うのが忙しくてカメラに収めるのが精一杯。
この目でゆっくりと観賞など出来ないときは、まったくもって腹立たしい。
腰に下げた蚊取り線香の煙が、あさっての方向へ流れようものなら、
事態はますます深刻となる。
そんな時に写した写真などは、いくら性能の良い一眼のカメラで撮ったって
ブヨの姿を見ることは無く、そこには綺麗な野山の風景が映し出されているだけ。
吸血昆虫を否定するほど身勝手を言う気はないのだが、
なんだって血を吸ったあとにいつまでも残るかゆみや痛みを残して行くんだい。
小さなブヨや薮蚊の何十匹に刺されたところで、たかだか数ccの血液、
ケチケチしないでくれてやるから、せめてかゆみだけはやめて欲しいものです。
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