昨日の通販広告で、またまた昔懐かしい物を思い出してしまいました。
そんなわけで、今日は『平和鳥』

私が始めてこの鳥を見たのはデパートのおもちゃ屋さんでした。
当時、どうしてこの鳥が永久機関のようにコップの水を飲み続けるのかが不思議でしたが、今ではその原理も説明がつきます。
鳥の頭部と腹部が大きくて、両方は細い管でつながれています。足の延長線上が支点になっていて、チョットでもお腹が重ければ立ち上がり、頭が重ければ首を下げるわけです。内部はガラスで密封されていて、染色されたエーテルという揮発性の物質が入れてあります。
このエーテルという物質は、小学校の理科の時間、カエルの解剖で、カエルを麻痺させて安楽死状態にさせるのに使った液体でしょうかね。
エーテルの高い揮発性によって、エーテルを少し温めるとすぐに気体になり、冷やすと液体になる性質を利用しているのです。
鳥の頭やクチバシは、フェルトでできていますから、水を吸いやすい。
そこで、最初だけは鳥の口ばしをコップの水に浸けてやれば、管の下側(お腹の丸い部分)の液体の重さで、鳥は立ちます。
次に立った鳥がなぜ倒れてくるか?
最初に口ばしを水につけた時にフェルトが水を吸っていました。その時フェルトの水は蒸発するので、エーテルから蒸発熱を奪います。頭部のエーテル蒸気が冷やされて液化をはじめ、お腹の蒸気圧より小さくなる。そのため液体は管を伝わって上がっていく。頭部まで上がると口ばしの部分などに入り、頭は下がっていきます。そして頭部が液体で満たされると、また腹部へ流れはじめて立ち上がり、これが繰り返され、再び水を飲むわけです。
自分で書いてて上手く説明できたか分かりませんが、こんな原理なのだと思います。
この『平和鳥』をネット検索してみると、今でも販売されているようです。
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posted by 黒ウサギ at 08:59| ☁|
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