今日はチョット難しい話題。
人間が生きている上で『四苦八苦』は付きものようです。
ご存知のように『四苦八苦』の「四苦」とは、『生老病死』すなわち
『生』きる苦しみ。
生きていくためには他の生物の命を奪い殺生を続けること。
『老』の苦しみは老いる苦しみ。
生きていれば誰でも老いて、体がいうことをきかなくなってきます。
『病』の苦しみは、文字通り病気になる苦しみ。
『死』の苦しみは言うに及びませんね。
そして、その次に出てくるのが「八苦」です。
これは四つあって四苦と合わせて八苦になるようです。
一つ目は
愛別離苦(あいべつりく)愛する人と別れる苦しみ。
大好きなネコや犬との別れも、この一つでしょうね。
二つ目は
怨憎会苦(おんぞうえく)嫌いな人に会わなければいけない苦しみ。
こりゃ〜働いていれば絶対に免れない苦しみでしょう。
三つ目は
求不得苦(ぐふとくく)欲しいものが得られない苦しみ。
これも日常的にありますね。
そして今日のタイトルである
五蘊盛苦(ごおんじょうく) 肉体、理性、感情、などがあるための苦しみ。
何もなければ苦しみもないわけで、物質的、精神的な執着心から生じる苦しみです。
人間は心身一体です。
苦のない生き方を追求していけば、欲望の満ち溢れる心と体を切り離すしかないようです。
お坊さんは悟りを開くために修行をします。
修行で自分を極限まで追い込めば心と体は別々になり、
それこそが「色即是空」や「無」の穏やかな世界のようです。
そういえば除夜の鐘を打つ数(煩悩の数)の108回は、
四苦で4×9=36
八苦で8×9=72
36+72=108だそうですが・・・なんか洒落っぽい・・・
今日は時間があったので、なにやら五蘊盛苦が沢山出てきた一日でした。
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