2007年11月27日

五蘊盛苦(ごおんじょうく)

今日はチョット難しい話題。


人間が生きている上で『四苦八苦』は付きものようです。

ご存知のように『四苦八苦』の「四苦」とは、『生老病死』すなわち

『生』きる苦しみ。
生きていくためには他の生物の命を奪い殺生を続けること。

『老』の苦しみは老いる苦しみ。
生きていれば誰でも老いて、体がいうことをきかなくなってきます。

『病』の苦しみは、文字通り病気になる苦しみ。

『死』の苦しみは言うに及びませんね。

そして、その次に出てくるのが「八苦」です。

これは四つあって四苦と合わせて八苦になるようです。

一つ目は
愛別離苦(あいべつりく)愛する人と別れる苦しみ。

大好きなネコや犬との別れも、この一つでしょうね。


二つ目は
怨憎会苦(おんぞうえく)嫌いな人に会わなければいけない苦しみ。

こりゃ〜働いていれば絶対に免れない苦しみでしょう。


三つ目は
求不得苦(ぐふとくく)欲しいものが得られない苦しみ。

これも日常的にありますね。



そして今日のタイトルである

五蘊盛苦(ごおんじょうく) 肉体、理性、感情、などがあるための苦しみ。

何もなければ苦しみもないわけで、物質的、精神的な執着心から生じる苦しみです。

人間は心身一体です。

苦のない生き方を追求していけば、欲望の満ち溢れる心と体を切り離すしかないようです。


お坊さんは悟りを開くために修行をします。

修行で自分を極限まで追い込めば心と体は別々になり、

それこそが「色即是空」や「無」の穏やかな世界のようです。






そういえば除夜の鐘を打つ数(煩悩の数)の108回は、

四苦で4×9=36

八苦で8×9=72

36+72=108だそうですが・・・なんか洒落っぽい・・・



今日は時間があったので、なにやら五蘊盛苦が沢山出てきた一日でした。


                          人気blogランキングへ
posted by 黒ウサギ at 18:15| ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 戯言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする