2008年04月07日

礼文華(れぶんげ)の秘境3

岩屋観音堂の中へ入ってみます。

おっと、その前にちゃんと拝んでから鳥居をくぐりましょう。

中には確かに円空仏6体が祀られていました。

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今から20年ほど前になりますが、函館の美術館で『円空と木喰展』が開催されていた事があって、何気に見に行ったら何故だか惹かれてしまい3回も見に行った事があった。

それ以来のご対面です。

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円空仏は簡単な一刀彫とはいえ、仏の微笑みには心温まるものがあります。

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僅かばかりのお賽銭を置いて、しばし観賞・・・

さて、目的の一つは達成しました。

お次は小幌駅を目指します。

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今来た沢をほんの10mほど遡れば左手にロープを張られた細い遊歩道があります。この道で良い筈なので登って行く。

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するとあたり一面ピンクのジュウタン。

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カタクリの季節がやってきたんですね。

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そばにはアイヌネギも見えます。

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それにキクザキイチゲやエゾエンゴサクも咲き乱れていました。

少し歩くと暑くなってきた。

前回もそうだったが、なにせ今時期のバイク装備は、防寒一辺倒で隙間風をすべてシャットアウトする機能が要求されるのに対し、こうして野山を歩けば通気性が要求されます。相反する要求に答えられる衣類などありませんから、ここは脱ぐ、脱ぎまくります。

モモヒキやらフリースやら全部脱いでかなり涼しくなった。

すると、向こうからガザゴゾ足音が聞こえてきます。

かなりビックリしたんですが、音の正体は若いお兄さんでした。

お兄さんも驚いたようで、目を白黒させている・・・

しばらくすると、そのお兄さんの友人がまた一人やってきた。

軽く挨拶をした後に、お互いここへ来た経緯などしばらくお話をします。

彼らは『鉄』のようで、はるばる京都と東京から小幌駅を見るためにやってきたとの事。私が小幌駅を見るために山から下りてきた事に驚いていましたが、そんな事よりも京都や東京から来た彼らの方が私には驚きです。『鉄』ってのは間違いなくヲタクですが、彼ら二人にはヲタク特有な閉鎖的なところもなく、楽しい会話をさせて頂きました。

それに、こんな山の中で活き活きと輝いた目をした若者に会えて嬉しかった。

彼らに別れを告げて小幌駅を目指しましょう。

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途中、ガケから下へ降りられるようにロープが張られている場所がありました。かなり危険ですが、ここから海岸へ降りる人がいるみたいです。

さっきから、この辺りが何だか懐かしかったんですが、これでわかった。

この場所は、函館の秘境『寒川』へ通じる道と酷似していたんです。

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崖っぷちのアイヌネギは採る人もないようでかなり太い。

そこから5分ほど歩くと、人工的な建物が見えてきました。

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小幌駅はすぐそこです。


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posted by 黒ウサギ at 07:42| ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 野山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする