

こんな崖っぷちにある林道ながら落石一つありません。結構予算が出ているんでしょうね。

2kmほど走るとトラックが一台やってきた。
どうやらこの先で工事か何かをやっているのでしょう。
またダンプが一台やって来る・・・ダンプが走るとは、この先も道がしっかりしている証拠です。
私がダンプを避けるために路肩にバイクを停めてダンプをやり過ごそうとすると、ダンプの運転手さんが声をかけてきた。
ダンプの運転手『この先、どっち行くの?』
私 『・・・』黄金の滝と言っても分からないだろうし、何て言ったらいいかな?
ダンプの運転手『この先、道が分かれていて直進が工事中で通行止めだよ』
私 『あ、分かれ道を右です。橋があるでしょう?その方向へ行きますよ』
ダンプの運転手『なら大丈夫、通れるよ』
気さくなダンプの運転手さんのおかげで、この先にある天蓋股(てんがいまた)の分岐までは道が良さそうなのが分かった。

その先も路面は良好なんですが、時々大きな水溜りがあります。泥水なのでこの水溜りの深さが分かりません。まあ、ダンプが通るのですから大丈夫だと思って入ったら予想以上に深くてビックリ、40cm以上はあるでしょうか?エンジンガード上まで水没する深さでした。

そこから約2km進むとポコッした山が見えてきました。この山、覚えていたんです。この山が見えるともう少しで分岐があり、そこを右折すると黄金の滝への林道なのです。

分岐到着、ここが天蓋股(てんがいまた)と呼ばれる場所です。
さて、黄金の滝へ行く前に、この天蓋股というヘンテコリンな名前の由来を調べてみましょうかね。

この川は、黄金の滝へ通じる左股川とぶつかるもう一つの川との合流具合に特徴があるようです。つまり、普通の川はT字型に二つの川が合流するのに対して、左股川に合流する川がYの字型に合流している。
そして左股川は直進している。

地形図で見た通り、川がΔの流れになっています。

昔から天蓋股なんて名前があるのでしょうから、この地形は洪水でも変わらずにΔ型を保っているのでしょう。
これで天蓋股の謎は解けましたが、残念な事が一つ。
帰り道にこの分岐を直進して秘湖『桂沼』を見てみようと思っていたのですが、ダンプの運転手さんが言っていたように、通行止めなので諦めるしかありません。

桂沼はオマケみたいなものですから、まずは黄金の滝を目指しましょう。
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