昨日のお話の続き。
カブ系統のバイクではチップピン(フロント240本、リア260本)で、ほぼ雪道を走る事に不安はなくなりましたが、このタイヤは私の雪道での走行距離だと(5000km)2年ほどでダメになってしまいました。
次に装着したのが、同じチップピンで突き出しが2mm(前回は約1.5mm)でフロント120本、リア130本ぐらいだったかな? これはこれでなかなか良く、前回並のグリップ力がある上、タイヤのゴムが路面に当たるみたいで、舗装路での制動力がアップ。このタイヤを付けて一冬走った後、欲しがる友人に売却しました。その後3年ほど走れたみたいです。
次に乗ったタイカブとハンターカブも同様にチップピンを付けて乗ろうと思っていましたが、ノーマルスパイク装着で走りました。当時はミラーバーンも無く、市内では加工したスパイクタイヤでなくともゆっくり走ればそれなりに乗れるし、もう一台所有していたTL125のスパイク化計画の為に予算が無かったからなのです。
TL125(イーハトーヴ)は、トライアル風バイクとして売り出され、野山(特に廃道)に限った局地戦では当時最強を誇った?バイクだったでしょう。このTL125のスパイク化の前には後輪にチェーンを巻いただけで走っていました。アイスバーンは辛かったけど深雪や圧雪では十分な走行性を確保でき、後輪の駆動力と制動力、それからフロントタイヤの21インチというサイズも走破性に貢献していたはずです。もちもん前輪は夏タイヤなのでブレーキなどもっての他でしたが・・・
今から20年ほど前の2月10日ぐらいだったかな?土曜の夜から雪が降り始め、日曜の朝には60cm近く積もり、街中大混乱した事がありました。電車は止り2車線あった幹線道路さえ1車線となり、除雪が入らない枝道などは車が入れない状態が続いたんですが、チェーン装着のTLだけはモコモコと走り回る事が出来きた楽しい思い出?です。
そんなTLにスパイクを装着させれば、どこでも走れそうだし、冬の林道だって大丈夫かもしれないと思ったわけです。そしてTLにはフロントにチップピン80本+マカロニピン80本、リアにはマカロニピン170本を装着しました。私にとって、これが雪道走行における決定版となりました。感覚的には夏場と同様に(大袈裟)走ることが可能で、このタイヤを装着することによって札幌日帰り(500km)とか、函館→松前→厚沢部→函館とか、函館→八雲→熊石→函館等々、夏場と変わらぬツーリングをしたものです。
結果、そういう事をして“雪道走行が出来る“ようになると最後は“飽きる”んです。
初心に戻り『どうしてバイクのスパイクタイヤを強化したか?』といえば、
安全に“通勤”する為だったのに、あらぬ方向へ進化してしまったわけ。
その頃には、雪道でのバイクの走り方もすっかり慣れてしまい、ノーマルスパイクでも十分走れるようになっていましたから、いつの間にかスパイクタイヤの進化も止ってしまいました。
それから早20数年の歳月が流れ現在に至った・・・
そしてまたスパイク進化に目覚めたのは、昨今の雪道走行における最大の強敵である
ソロバン道路対策なのです。
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