ナイフでの殺傷事件があり、ダガーナイフ(両刃のナイフ)を回収します。と、警察からの通達を以前から新聞などで目にしています。
たまたま犯行にダガーナイフを使われていただけで、ナイフの回収とは如何なものかとも思います。きちがいに刃物ではありませんが、ナイフが使えないなら包丁でもカッターでも、金属バットだって良い訳ですからね。
私はダガーナイフを持っていませんが、フォールディングナイフ(折り畳みナイフ)やシースナイフなど数本のナイフを持っています。ところが実際使うかといえば、殆ど使うことはありません。
当たり前の事だけど、ナイフの用途は切る事です。では、どんな時に使うかといえば、キャンプ時の調理や釣った魚をさばく時、そして山菜採りぐらいでしょうか。その場合、ナイフが一番良いかといえば、そんなことは全然無くて、キャンプでの調理には包丁が一番便利だし、魚をさばく時だって包丁が一番です。
そして山菜取りでは大き目のカッターで十分用が足ります。まあ、釣り場に包丁を持っていく事は現実的ではないので、フォールディングナイフとなりますが、魚をおろすと血が付くし臭いも気になる。一応、川の水で軽く洗ってナイフケースに入れるけど、ケース自体も魚臭くなってしまいます。なので、最近はカッターばかり使っているのが実情です。
思うに男は、物にこだわり易い性格なので、所有欲を満たすためにカッコイイナイフを持ちたがるだけって気がします。要するにコレクションでしょうかね。
実際、ナイフを使わなければならない状況は、ハンターが鹿や猪などを仕留めた際の解体作業と、ダイビングや登山での非常時の使用ぐらいではないでしょうか。
アウトドアショップなどでナイフを購入する人の中には、護身用でナイフを求める人がいるそうですが、とんでもないお話です。それこそ間違って人を刺しかねませんからね。そんな時は、逃げるが勝だし、どうしても護身用の武器が欲しいのなら、熊スプレーの人間用でも持てば良いでしょう。(個人的にはそれもどうかと思うけど)
こうして考えてみると、野山でさえナイフは殆ど不用品のような気がしますが、いかがなものでしょうか?
私にとって、野山でどうしても必要な刃物は『カッター・ナタ・ノコギリ』でしょうね。カッターはナイフ代わりだし、ナタは林道での倒木の枝払いと万一の熊に対する護身用、そしてノコギリはナタで払えない太い枝の切断用です。
一応、フォールディングナイフを一丁だけデイバックに忍ばせてはいますが、ここ数年使った事はありませんから、ただの飾りになりつつありますね。
これは私の友人が作ってくれたオールハンドメイドのシースナイフで、キャンプでの調理と釣った魚を下ろす機能、そして刃の背の先端部分にも刃を入れてもらい、カニの甲羅などの固い物を切れるようにしてもらった苦心作ですが・・・やっぱり包丁にはかないませんでした。
そうそう、護身用?として私がいつも持ち歩いている物がありました。それは“数珠”でして、人間界や自然界にはまだまだ良く分からない不可思議な事が間々ありますから、ある意味、護身用には“数珠”や“お守り“の方が効果あり?かもしれませんよ。
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