桂沼方向への分岐に入り、GPSの地図を見ると表示画面に桂沼が見えてきた。
あと数キロで桂沼到着のはず・・・
夏草の生えた少し見通しの悪い林道を、徐行しながら走っていると、またまたまたプーさんの落し物発見。
いえね、今まで何百回もプーさんの落し物を見てきましたが、これ、新鮮過ぎます。
表面は艶っぽく、3mほど離れた場所からでも臭いが漂ってくるんです。
ウ〜ム・・・まあ、いつもの事だし、今まで以上に注意を払って最徐行で前進しましょう。
そこから200mほど走ると50mほど前方のフキの葉がガサゴソ動いていた。
黒い背中でセントバーナードぐらいの体高・・・・・・
間違いなくプーさんです。
もちろん桂沼の道標あたりからずっと動物園の臭いが微かにしていました。
それが少し気になっていたんですが・・・
それにしても私は遭い過ぎる・・・
年がら年中山登りしている人でさえ数回しか遭遇していないのに・・・
やっぱりバイクは機動力があるために、プーさんに逃げる時間を与えられなかったのかも知れません。
しかも、一般的な林道ライダーなら、そうそうこんな場所を走らないだろうし、来ても複数人でしょうから音もハンパなくデカイはず。ですからプーさんが逃げた後って事が多いのかも?やっぱり林道や廃道は複数人の方が安全なのは間違いないでしょう。などといろんな事を一瞬にして考えてしまった。こういう時の時間は長いんです。
距離は50mほどありますから、まずは落ち着いて対処しましょう(深呼吸三回)
やっぱり、何度遭っても落ち着かない・・・
一応、ナタ、熊スプレーの準備をしてプーさんを観察。
フキの陰で見え隠れするプーさん・・・
ナタも持ったし熊スプレーも準備完了。
(これにウージーでもあれば最高だけど、そんな物ないし・・・)
でもね、この状況だと99%大丈夫って分っているんです。
おそらくこの後、プーさんは私を見つけ、スタコラサッサと森の中に消えて行くはずです。
それでも緊張感が無くならないのは、残りの1%があるからなんですが・・・
バイクのエンジンを軽く吹かしてみる。
プーさんは立ち上がって辺りを見回した。
あまり大きくないプーさんでした。
動物園のヒグマの半分ぐらいの肉付き、体重は100kg前後でしょうか。
どうやら私に気づいたみたいです。
プーさんは、私が風下にいるので発見が遅れたんでしょう。
私を見つけたプーさんは林道を桂沼方向へゆっくり歩いて行きました。
そこで、やっと気づいた・・・
カメラ・・・カメラ・・・
今まで何度かプーさんに遭いましたが、一度も撮影した事がありません。
もっとも、出遭わないのが一番だし、写真など二の次三の次ですが・・・
デジカメを取り出して一枚パチリ・・・
その時はもう、草の陰で見えなくなってしまった。
これで、今回は桂沼行きは無理。
今来た道を戻って天蓋股へ向かいましょうか・・・
人気blogランキングへ