年を追う毎に林道のゲートが多くなっています。
私はバイクだから、HPやブログでご紹介するように“ごめんなさいのゲート脇抜け”をします。
これ「良いか?悪いか?」と問われれば、社会通念上間違いなく“悪い行為”だと思う。もちろん、どんなゲートでも脇抜けするわけじゃなく、私有地や法的に規制されたゲートは抜けません。(後でダメって分かった場合もあるが)
そこで、泥棒にも三分の理じゃないですが、私の思う林道ゲート脇抜けについてお話してみます。
まず、なぜ林道にゲートを設置するか?
これは、先日七ッ岳大沼へ行こうとした際、ゲートの看板に書かれていた文章が、ほぼゲート設置の主目的でしょう。しかも、今の世の中は何でもかんでも言いがかり的に文句を言う輩がいるわけで、林道で崖から落ちてケガでもしたら、管理者を訴える事も普通にありそうです。それなら面倒くさいからゲートを閉めちゃえって事にもなるし、私が管理者でもそうすると思います。
これを読むと不法投棄・盗掘・道路決壊、そして遭難防止が目的と考えられます。私は不法投棄や盗掘はしないから、その点は大丈夫だとしても道路決壊でのケガや遭難ってのに引っかかると思う。
遭難の要素としては・・・
@バイクのトラブルで走行不能になり、そこから帰ろうと歩いて道に迷った場合。
Aバイクでの転倒や落石等々でケガをしてそこから動けなくなった場合。
Bプーさんに襲われて大ケガや昇天した場合。
さて、三分の理?として一つずつ消去してみましょうか。
@・・・いつも日没まで2時間以上余裕を取っており、五体満足なら徒歩の帰還も可能だし、だてにデカいバックをバイクの後ろに付けてるわけじゃありません。普通の林道ライダーなら持たないようなビバークセットやら懐中電灯等々持って出かけていますから、まず大丈夫だと思う。しかも、今は山中といえど携帯がつながる所も少なくないから連絡も取れ?ます。
A・・・落石の危険や路面決壊箇所等々は何度も経験しているので、行けるか行けないか迷ったら、必ず行かない方を選択し引き返します。そしてバイクによる転倒は、私は必要以上にゆっくりトコトコ走るので転倒でのケガは無し。(立ちゴケ程度はあり)だからって、絶対ケガしないか?と言われれば微妙です。万が一って事もありますから・・・Aは消去しきれません。
B・・・今まで何度もプーさんと遭遇して思うのは、間違いなくクマは人間を避ける性質だという事。そして、このタイプのプーさんに遭遇したのなら、こちらから刺激しなければまず大丈夫。ただし、人間同様、中には好奇心や威嚇目的で危害を加えるクマもいます。統計では1000〜2000頭に1頭だそうです。この時の為にクマスプレーやら鉈を持参するわけで、確率としては飛行機事故並みに低いと思います。
というわけで、一番危険なのが転倒事故によるケガでの遭難でしょう。
そこから先は自己責任と言うけど、動けなくなれば誰かに迷惑を掛けるわけだし、やっぱり林道ゲートを脇抜けしないのが一番なのかもしれません。結局、リスクはあれど『行きたい気持ち』と『通っちゃダメ』を天秤にかけて通ってしまうわけ。
さて、ここまでのAの話はバイクを利用してケガをした場合ですが、自動車を利用してくる登山者だって林道ゲートに車を置いて、そこから登山するわけだからケガをする可能性は一緒じゃないかと思う。でもね、私自身やっぱりバイクってのは五月蝿いし、自分の二本の足を使って歩く登山者と比べると、何となく道義的に下な気がしないでもない。
私がゲート脇抜けをする際は、コソッとするわけだし(HPアップするけど)必ず“ごめんなさいのゲート脇抜け”と書くのは、この後ろめたさの為でしょう。
結局、なんだか結論が出ないまま終了。
人気blogランキングへ