以前、北斗市にある鏡山のお話をした事がありました。
その時は、この山についての情報があまりありませんでしたが、今は登山愛好家の方々が登られてHPやブログ等で知る事が出来ます。しかし、殆んどが冬季に行かれてるわけで、夏場の情報があまりありません。
私が実際に鏡山そばへ通じる林道に行った時は、一度目はブレーキレバーを曲げて断念、そして二度目の秋に行った時は、草に覆われてバイクで通れる状態ではありませんでした。
夏場の鏡山は、藪山登山です。
体中にダニの付く藪漕は、山菜の鉱脈や桃源郷でもない限り、私は行こうと思いません。
でもね、鏡山界隈の地図とニラメッコしてたら、なんだか変な地形を見つけました。
それがこれ。
鏡山の西北西、約500mに凹地があるんです。
その南側(下側)には、沢が流れており、ここの凹地は沼くさい?
何だか興味をそそられました。
早速、国土地理院の国土変遷アーカイブとグーグルアースで過去や現在の航空写真を見てみると・・・
まずは現在の写真をグーグルアースで見てみた。
お次は国土地理院の1977年の航空写真。
案の定、凹地の中心に黒い点がある。
他の年代も見てみましょう。
1976年
1973年
1978年は、二つの黒い点がある事もあった。
これ、私が以前訪問した、函館市奥地にある城岱ノ沼と同じです。
城岱ノ沼1993年の写真。
1976年
鏡山の凹地と同じ感じでしょ?
ちなみに、私が城岱ノ沼へ初めて行ったのは1981年(昭和56年)で、その頃の写真もあったから見てみたが、やはり同様に黒い点があるだけです。
要するに枯れ沼だって事。
しかし、私が行った時は、確かに沼でした。
こりゃ〜 ちゃんと調べてみる価値?があるかと思い、当時の林道メモを見た。
訪問したのは、1981年の5月17日(日)とある。
1981年5月のカレンダー
枯れ沼が水を湛えるには、当たり前だが水が無いといけません。
んで、その年、その月の降水量を見てみます(クリックして拡大して見てね)
すると、私が訪問する5日ほど前に大雨が降っているじゃありませんか。
これで、私が城岱ノ沼へ行った時に水があったのもうなずけます。
となると、鏡山の凹地も降水量の多い時には、沼になる?との仮説が立てられます。
検証するには、雪融け水がある4月中、もしくは大雨の後って事になるでしょう。
まずは枯れ沼なのかどうか、春先に行ってみる価値はありそうです。