前回、5mmロープが見事に切れたので、更に強度のある8mm×20mザイルを注文していた。この8mmザイルと言うのは、登山では補助ロープ的な使われ方をする太さで、通常、人間が全体重をかけるような(ぶら下がる)場合は、10mm以上を使うのが普通らしい。
これはバッタ物?ながらザイルに分類されていた。このザイルは2000円弱で、本物というか、登山メーカーのザイルを見ると軽く5倍した。それで、ロープとザイルってどう違うかと思って調べてみたら、ザイルはドイツ語で、ロープは英語で同義語なんだって。なので、登山用品店では、登山用をザイルと呼んでいるそうです。
同サイズの物ならザイルは丈夫で、ロープと比べると耐荷重が数倍になる。普通のロープは荷重に耐えられなくなると突然切れる事がありますが(まさに今回)、繊維の編み方の違いや素材の違い等々で、ザイルはいきなり切れることはなく、ある程度伸びてから切れるらしい。テンションが掛かるとザイルは、ある程度伸びる性質があるという事は、ザイルが切れない転落時、伸びないロープと伸びるザイルでは、体にかかる負担が全然違うでしょう。
そこで思ったのが、ザイルでバイクを引っ張り上げるのは、適してないんじゃなかろうかって事でした。バイクを引っ張り上げようとした時、いちいち伸びてたら作業しづらいでしょうからね。いろいろ調べると、やっぱり適してないみたいで、物を引っ張り上げる時は、伸びない性質をもったロープの方が良いそうです。といっても、上記したように同サイズの物ならザイルの方が丈夫なんですから、ロープより細い物を選べる分、コンパクトになるって長所があります。
と、せっかく買ったんだから強引にザイルをバイク牽引に使うとして、5mmロープと8mmザイルの強度の違いを調べてみたが、同じ素材じゃなければ比較対象できないし、メーカーによって強度表示も違うから全く分かりません。ですから、私独断の考えで強度を占ってみます。
つまり、5mmと8mmの断面積の違いが強度の違いと考えてみた。
5mmのロープの断面積は、19.6mm3
8mmのザイルの断面積は、50.2mm3
ですから約2.5倍の強度があると仮定出来ます。
ちなみに登山用では、10mm程度のザイルが人をぶら下げる時に多用されてるみたいなので
そのザイルの断面積は、78.5mm3だから8mmザイルの約1.5倍の強度があると仮定できた。
前回切れたロープとは違いますが、赤いロープ(パラコード)は5mm×30mですから、だいぶ太さが違うでしょ。
比較対象がないと太さが分からないでしょうから、スプレー缶を置いてみた。
次回は、この8mmザイルでTWを引っ張ってみます。
もし、自分が崖からぶら下がって下りるとしたら、間違いなく10mm以上のザイルを使うと思いますけどね。