去年11月にクロスカブのカムチェーン交換をしたが、それとは関係ないけど、発進時にアクセルをワイドオープンした時や、高いギヤのまま上り坂を登ると軽いノッキング音?を感じてました。昔は、自動車なんか当たり前にノッキング音を聞いたものですが、今じゃ滅多に聞く事はありません。
で、実際問題ノッキング(未燃ガス自着火現象)なのか?もしくはプレイグニッション(熱面着火現象)なのか分かりません。ちなみにプレイグニッションも低回転でアクセル開度が大きいとエンジンからカラカラカラという音がする現象です。プレイグニッションの原因は、燃焼室内のカーボンで、ピストンヘッドのバルブ周りなんかにカーボン(ガソリンの燃えカス)が溜まり、それが悪さするそうです。
特に私の場合、冬も走るので暖機運転時間(アイドリング)が10分以上と長い事もざらですから空燃比は、ガソリン1に対し空気10前後とガソリンが濃いはずです。理論上の理想空燃比は、ガソリン1に対し空気14.7と言われてるから、空気量がガソリンよりも少ないのでガソリンに含まれる炭素が余る。するとエンジン内にカーボンが溜まる。昔から「エンジンを時々回さないと回らなくなる」というのがそれでしょう。
つまり、私の乗り方だとカーボン製造機になってるはずです。カーボンは煤、すなわち炭なので燃えますね。これがある条件を満たすとプラグの着火タイミングよりかなり早めに煤が燃えて点火します。そうなると、ピストンが上死点に来る前に最大圧力になるはずです。
こうなればピストンやクランク回りのベアリング等々の負担は相当な大きさになる事が予想されます。まあ、昔のカブならそれでも普通に走ってたし、そんないつもじゃなから問題ないといえば問題なかったでしょう。対策は、もう一度エンジンをバラして見るのが一番ですが、整備嫌いな私は面倒くさい。
というわけで、去年暮れからワコーズのフューエルワン(燃料添加剤)を試しに使ってみてました。フューエルワンの詳細は、これね。
今回は、その結果のご報告であります。
中略して3ケ月近く使った結果ですけどね。
プラグ穴からピストンヘッドを見た限りでは、ほんの少しキレイになってました(気がした)。ピストンに付いたカーボンって、削り落とさないと取れないぐらい固着してる物ですから、それが少しキレイになっててビックリです。そして、フューエルワン注入時は、カラカラ音がいつもしてたけど、最近少し静かになりました。結論として、加速や燃費が良くなったという事はあまり感じませんが『そこそこ効果ある』と感じました。
でもね、大事なのは乗り方で、私みたいに長時間のアイドリングや短距離走行をせず、一回バイクのエンジンをかけたら、そのまま長距離を走って、その上で時々フューエルワンを添加するのがベストじゃなかろうかと思いました。