函館の老舗デパートが会社更生法を申請しました。
要するに破綻したって事。
以前から売上が落ちていたところにサブプライムローンがらみの世界経済の後退も引き金になっているのでしょう。
私の周り、どこを見渡しても不景気な話題ばかりで嫌になってしまいます。
そこで、ちょっと私なりに世界経済の現況について考えてみた。と言っても、私のトコロテン頭では、子供ニュース程度の内容なので悪しからずでありますが・・・
まずは、現在のサブプライムローンから端を発した不良債権化に伴う株式市場の混乱は、アメリカだけに留まらず世界全体、そして日本にも多大な影響をもたらしているのはご存知の通り。
これを考える時、1929年10月29日にニューヨーク証券取引場の株価大暴落、歴史で習った『世界恐慌』が思い出されます。
当時のアメリカは、第一次世界大戦で国土が戦場にならなかったわけで、戦争における後遺症も少なかったはずです。むしろ軍需産業による好景気に乗り、戦後も目覚しい発展をしていました。ところが、輸出は徐々に衰えを見せ、内需においても生産過剰状態となり、農業や石炭産業などから不況が進んで行きます。それでも、株式市場ではいまだ投機マネーが大量流入し、投資家はおろか一般市民にまで投機ブームが起こり、バブル状態になっていたそうです。
1929年9月3日にニューヨーク証券取引所での株価が最高値を記録し、その後株価の乱高下が始まります。株式市場は売り一色となり、10月29日に大暴落。株価は半分近くまで落ちました。
当時のアメリカは現在と同じように、世界最大の経済大国でしたから、株価の暴落は欧州諸国をはじめ各国に影響を及ぼしてしまい、とうとう世界恐慌となったわけです。
当時のアメリカ大統領(フーバー)は、政府は株式市場に介入しない方針をとっていましたから、恐慌に歯止めをかけることができません。その上、国内産業を守るために保護貿易法という法律があったので、他の国々の輸出産業にも大打撃を与えてしまいました。
1932〜33年には、アメリカの失業率は33%に達し、1933年の大統領選挙では『ニューデール政策』を公約にした民主党のルーズベルト大統領が選ばれます。ルーズベルト大統領の『ニューデール政策』によって経済の立て直しが行われますが、公共投資の経済政策は一時的なものだったようで、30年代後半には再び景気の後退が始まろうとしました。
結局、経済が発展したのは1939年から始まる第二次世界大戦の軍需景気なのです。
こうして歴史を振り返ってみると、経済政策による景気回復はなかなか難しいようで、戦争という特需に支えられて発展したものなのでしょう。まあ、影の政府みたいなものがあり、そこが戦争を始めさせた(戦争になるようしむけた)とも考えられますが・・・
そして現在、これからの世界経済について、私の脳ミソでは『分かりません』というのが結論みたい。
特需を得るため、戦争などにならない事を願うばかりであります。
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2009年01月30日
この記事へのトラックバック
有名企業のマイクロソフトとかまでもレイオフをするご時世ですから、誰だって次は我が身と思いますよね。私も不安です。労働組合なんかも無いし。
こんな民衆心理で消費が伸びるはずがない・・
アメリカの場合、超借金体質も問題のようです。
今までの繁栄は中国や日本に借金して成り立っていたわけで。
小浜がスーパーマンでも無い限り復興は大変です。不況対策法も結局は共和党の賛成0で下院通過。政治家もまったく懲りていないようですね。
やはり戦争が経済復興の要因ですか・・・
それが真実であれば、地球上から永遠に戦争はなくならないわけで・・・
多くの人間の血を流さないと人類の経済的繁栄は成立しないということに・・・
戦争はお金持ちのために続くのかな・・・
なんとしてほしいものです(++;
アメリカ人って本当に個人レベルでも借金する事が好きみたいですね。
これからの行く末は私などには分かりませんが、グローバル化がすなわち、一蓮托生な世界経済を生んで行くという悪い反面があるんだなぁ〜と思うばかりであります。
ニューディール政策で景気は上向いたので成功と言えば成功なのかもしれません。
私に言わせれば、今、日本各地の地方自治体が派遣の臨時雇用を行っているのの大規模なバージョンでしょうね。
これではいつか終わりが来ます。
対症療法的政策とでも言えばよいのでしょうか。
でも、最初にどうしても「腑に落ちなかった」のは、この“先進国中最悪”と言われる財政状況の中で、
「何故“円”はこんなにつよいのか?」
と言う疑問でした。
で、色々と調べている内に、高橋洋一氏の諸著作によって、ようやく(かなり)謎が解けました。
日本の財政は、大騒ぎしているほど悪くないです。確かに財政債務も大きいですが、流動資産、固定資産ももの凄く大きいのです。
確かに、年金などの社会保障関係はかなり財政は傷んでいるようですが、政治政策、金融政策を上手くやれば、切り抜けれる可能性が高いです。そう言う意味では、むしろ、政策能力の方が心配です。
わたしたちは学校でも、
『世界恐慌はニューディール政策(財政投資)によって回復した』
と、教え込まれて来ており、それが“常識”になっていますが、実は、欧米の経済学者の間では、データーを上げて、
『実は、世界恐慌から回復する最大の要因は金融政策だった』
事が“証明”されており、常識になっています。高橋氏は財務省時代、プリンストン大学に学ばれて居ましたが、ノーベル賞学者のスティグリッツ教授や、現FRB議長のバーナンキ氏(当時、プリンストン大学教授)等から、それらを教授され、彼らが当然の事のように話しているのを聞かれたようです(当時、金本位制度が主流でしたが、この“金本位制度”を止めた国から順番に景気が回復しています。興味のある方は、高橋洋一氏の『この金融政策が日本経済を救う』光文社刊等をお読み下さい)。
さらに、サブプライム問題ですが、これも、高橋氏によれば、日本はそう言う“金融商品”にそれ程手を出していないので、欧米に比べて二桁、少なくとも一桁は被害が少なく、1〜2兆円程度の損失だろうという事です。
ただ、確かに、経済はボーダーレスですから、国際社会の景気が冷え込むと、需要が無くなり、日本の輸出産業はダメージを免れない事も確かです。しかし、ここで『便乗解雇』とか、消費税の増税などの問題を俎上に上げてくるのは、景気をますます冷え込ませる要因になると思います。
アメリカは、バーナンキ議長が(彼の専門は『恐慌論』です)、適切な金融政策を速やかに打っています。といって、こういう“金融政策”が効果を発揮してくるのは“タイム・ラグ”があって、早くても1年、或いは2〜3年かかるようです(だから、恐慌の有効な対策が“金融政策”だったと言うことは、なかなか解らなかったようです)。
日本は、適切な金融政策を打つ(インフレ・コントロール・ターゲット等)事が必要です。日銀の金融政策は、はっきり言って『失敗の連続』です。金融緩和(市場にマネーを供給する)すべき時に、引き締めてしまって、折角回復してきた景気を何度も潰して居ます。
プリンストン大学では、
「日銀の金融政策は理解不能」
と言われているそうです。
兎に角、適切な政策が現在程、必要とされている時は無いと思います。
それにしても、この国の政治家さんや官僚さんたちには『襟を正して』、もっと、適切な政策を行える能力を磨いていただきたいですね。
いや、また余計な事を書いてしまったかもしれませんね。
わたしのブログへのコメントのお返事ですが、どうも遅れてしまい、誤解されているようで申し訳ありません。ですが、ようやく書き上げましたので、またお時間があれば、お読み頂ければ幸いです。
ジュベリスト777さんのブログのコメント欄に書き込もうと思ったのですが、リンクされていないので、黒ウサギさんには申し訳ないですが、この場を借りて、ご連絡させて頂きます。
世界恐慌時、アメリカの失業者は33%です。
日本の失業率は多いとはいえ5%もありませんね。
それから見れば恐慌とまでは行っていないみたい・・・
たとえば自動車産業で考えると、自動車の世界的必要量って決まってくると思うんです。それに一台辺りの消耗率(償却率かな)は長くても15年でしょう?景気が良ければ早いサイクルで買い換えますが、企業ってのは、ドンドン儲けようとしますから、今のように減産状態になる事もあるでしょうが、最低限のサイクル(15年)は守られると思いますね。
当たり前かもしれませんが、そのラインは絶対維持できるでしょうから、そこから考えて良いと思うんですがね。
世界恐慌から回復する最大の要因は金融政策だってのも一理あるとおもいます。ただ、その頃のアメリカは恐慌の後遺症から国民の心が立ち直れていませんでしたね。その無気力な心に火を付けてアメリカ国民を一致団結させたのは真珠湾でしたから、やっぱり戦争の力だったのかとも思いますね。
お金(経済)も大事です。
もっと大事なのは国民の心(やる気)だったような気もします。
昔と違うのは、情報化社会となり今やインターネットで即時に情報が飛び交うことです。良い情報も悪い情報も即時に全世界を駆け巡ります。
ある意味で第2次世界大戦の頃のような憶測だけで日にち単位で情勢が動く世の中とは違っているので救われる部分もあるのかもしれません。
しかし一方で資本主義とは何ぞや?ということを考えると、資本のある人たちが経済を動かしているということに他なりません。お金持ちが儲かるように出来ている世の中。大株主、お金持ちの人たちがいかに儲けるかという営みがベースにあって世界の経済動向が動いているんですね。
誰も損をしたくないと思う大資本家のエゴが世界を動かしているのです。このことを思うと今の資本主義も良いことばかりではありませんね。一般市民のレベルに立った経済モデルではないということだと思います。
そうですね。
今は昔と情報量が違いますから、良い事も悪い事も情報が早いですね。
資本主義の欠点は経済に波があることでしょうか。
昔(昭和30年代頃)の日本なら、大きな企業があり、そして個人経営の小さなお店も十分に食べていけました。あの頃が良かったとは言いませんが、両者が共存できる世の中が理想です。今じゃ本一冊だってネットで買えるし、近所の雑貨屋の代わりがコンビニでしょ?やっぱり無理ですね・・・