プーさんも視界から消えたようだし、私もトットトこの場を立ち去ります。
いつも思うんですが、やっぱりこの界隈に限らずヒグマというのは人間を避ける性質があるみたいです。こちらが音を出して存在を知らせてやれば余程の事がない限り今回のようにあちらから避けてくれます。ただ、美味しいお菓子をこの時に食べていたりすると、その匂いにつられてやって来る可能性はあるでしょうね。
一番怖いのは、食べ物を(生ゴミ)を野山に捨てて、そのゴミの味を占めてしまう事だと思います。
野山にゴミを捨てたり、美味しい匂いのする食べ物を野山で食べて、ヒグマに『人間≒食べ物』と思わせてしまったら大変です。
今回のように私に危害を加えなかったプーさんも、人間の食べ物の味を占めたらお仕舞いですからね。
さて、一回遭ってしまえばある意味安心?一日二度遭う事など稀ですから、一旦さっきの分岐に戻ってのんびり天蓋股を目指しましょう。
ここからの林道は九十九折れの道となり、どんどん高度を下げていきます。
道は少し荒れ気味で、乗用車では無理かなぁ〜?って感じ。
道端には山菜採りに採られなかった大きなフキが至る所に生えています。
5kmほどで去沢川と合流し林道は緩い下りとなり、天蓋股に続いている。
天蓋股到着です。
この場所は前回来た時からすっかりファンになってしまいました。
一度ここで魚撮りしてみようと真剣に考えています。
あれ、黄金の滝と黄金山方向へ行く林道にチェーンが掛けられていた・・・
なるほど・・・
自己責任で行くことは可能なわけね・・・
しばしマッタリ・・・ウグイスも谷渡りが上手になっているし、のどかなひと時であります。
天蓋股の橋
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここから数キロ走り、石崎松前林道との分岐に到着。
相変わらず松前に抜ける林道はゲートが閉まったまま・・・
もう開ける気ないんじゃないだろうかと思える・・・
ここからの景色もなかなかのものです。本当は釣りでもしたいけど、ここは禁漁河川なのでしちゃダメね。
お次は、外伝でちょっとだけ書いた早川(中外)鉱山跡を見ましょうか・・・
今回のお目当ての一つ、早川地区(今は廃墟)の若葉小中学校到着。
正面右手が校舎、そして左手が体育館です。
体育館左手にイタドリに隠れてしまっている道が付いていますから入ってみる。
体育館横の壁が破られているので、中をのぞいて見ます。
なるほど・・・
こんな感じなんだ・・・
体育館の床が所々無くなっていますが、自然になくなるわけもないだろうから、誰かが剥がして持って行ったんでしょう。
調べてみると、この学校は昭和62年に閉校になったそうですから、かれこれ22年経過している事になります。
この絵も22年前の物か・・・
廃墟マニアなら学校の中を見るでしょうが、床が抜け落ちてケガでもしたら大変です。
ここへ来る前に、小中学校の卒業生が書いた作文を見つけて読んでいた。
http://www.geocities.jp/hnkyouiku/kaminokunihaiko1.htm#kaminokuni4
見ていると何だか悲しい気分になってきた・・・
そろそろこの場を立ち去りましょう。
もう少しつづく
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2009年07月02日
この記事へのトラックバック
この廃校の近くに寄ると 子供達の声が聞こえるんですよ〜
中を撮影出来る 黒うさぎさん
耳を塞ぐんですか?
ぴかリンさんもこの界隈を訪れていましたね。
廃墟の学校はなんとも言えない気分です。
子供達の声は想念でしょう?
至る所に感じられました。
そして鉱山のホッパ(コンクリート製施設)の辺りでも・・・
ここの想念は良い力では無いので、結界を結ぶ真言を唱えていました。
今は通せんぼかな??
「滝狙っていたのに・・・」
何か あっちは駄目・・コッチも駄目・・・
「何処にも行けませんね??」
所で 桂沼までは?バイクで行けるんでしょうか。
バイクなら楽なのだが・・・
徒歩だと どの位かかるのかな??
黄金の滝は国道から金ぐらい離れていますが、林道がしっかりしてますから1時間弱で到着しますよ。天蓋股ゲートのチェーンは簡単に外れますし、行くな!とは書かれていませんでした。がけ崩れの危険がある為チェーンをかけてますって書かれていたと思います。
黄金の滝は去年9月に行ってますからルートは簡単です。
桂沼は前回(24年前)行った時は林道から踏み跡を5分弱歩いてすぐに到着しました。
それまでの林道もしっかりしているはずです。
最後にプーさんのいない林道の写真がその道ですからね。
私の田舎にもありました。
1つはよくその校庭にUコンやラジコンを上げに行ったものです。
もう一つは確か美術館に再利用されたと思います。
私の通った羽目板の小学校校舎が新築で取り壊される直前に、体育館の中に自転車で進入して走り回ったのを思い出しました。
まだ冬場は石炭ストーブを焚いていましたねえ。
木製の床にスピンドルだったか、なんかの油を塗っていたり。
懐かしい思い出です。
廃校とか廃墟は悲しい景色ですね。
こういう所へ来ると人が沢山いた往時の事を思い出してしまいます。
木造の校舎って本当に懐かしいというか、味がありますね。
煙突と石炭ストーブ・床油そして木の椅子と机、今ではなくなってしまいましたね。
そして、夜の学校ほど怖いものもなかった(笑)
今回のルートコンディション等は事前に
何かで調べて行ったのでしょうか?
それとも地図でのみシュミレーションして
とりあえず行ってみたとか・・・
4輪では厳しい箇所もあるようですね。
林道自体は標識など結構手が入っている
感じに見えましたが。
なにはともあれご無事のご帰函良かったです。
やっぱり道南はヒグマの生息地なんだなあと再認識してしまう内容でした。
考えてみれば市街地よりも人間が踏み入れない土地の方が広いですもんね。
廃墟の校舎、こういった建物は取り壊さないのかな。
心無い人間もいるし、撤去してしまった方が良いのでしょうけど壊すにもお金が掛かるからかな。
それにしても疑問に思うのは、なぜこういった山奥などに続く林道が存在してるのでしょう?
昔はこういった所にも人が住んでいたのかな。
このコースは去年の9月に黄金の滝へ行った帰りに通ろうと思っていたコースなんですよ。
ですから、ルートは分っていました。
ただ、地形図を見るとわかりますがすごく入組んでいて天蓋股方向からならちょっと難しいかもしれません。
今日の画像の一番最後を見ると少しガレた場所があるって書いてるでしょう。
あれでさえ、くま吉さんご存知の寅の沢林道より全然楽でした。
しゅにさんへ
野山ではヒグマが生息しているのは当たり前なので、林道に入れば私のように確立の高い人でなくてもいずれ遭うと思います。
それでも相手のヒグマが人間の食べ物の味を知っていなければ大丈夫と言い切れますよ。
音さえ出して、そして準備していればね。
でもね〜それは理屈で・・・遭うとやっぱりおっかないです(冷汗)
廃校は取り壊してもそれほど予算はかからないと思いますよね。
この地区にあるコンクリート製のホッパなどはべらぼうにお金がかかりそうですから、おそらく数世紀先まで残りそうな気がします。
林道については調べてみるとわかりますが、道道であっても舗装されていないから林道と言われている道もありますし、民有林の管轄の林道や国有林の管轄の林道、そして林業のための作業道も林道に入りますね。
あくまでも保険の保険的な
回避の為の最終手段と思っての事でした。
あくまでも万が一、眼前に仁王立ちされた場合
ホーンやパッシング、空ぶかしや石飛ばし等で刺激を与えずに
冷静に脱輪しないで後退するための保険のつもりでの事です。
後に罪を残す形となってしまいますがいざ最悪をイメージした場合
すがり物が有る無しでは冷静への度合いも違ってくるような気がしました。
一片のパンで熊の意識がどうか働くかは解りませんけどね。
しかしこの場合、パンじゃなくて座布団とか帽子とかでも良いかも知れませんね。
はい、moriさんの言わんとしている事よ〜く分かります。
でね、考えたんですよ私も。
パンやりはOKなんじゃないかと・・・
だって、釣り人がクマに襲われそうになった時、リュックを捨てながら逃げろって言うでしょう?リュック=エサなので、非常時にはあとさき考える必要は無いと思いました。
それに一回人を襲ったクマは、間違いなくその後ハンターに撃たれてしまいます。
まあ、今回のようにあっちから逃げるのが殆どですが、考えておくのも良い事ですね。