数年前、古くからの友人と仕事を終えてから、
車で30分程の所にある川原へ、よくキャンプに行きました。
その頃はもう、いわゆるキャンプヲタクも卒業して、
本当の意味で野山を楽しむ事ができるようになっていたので、
キャンプ=非日常 ではなく、野山でのキャンプは日常的なものです。
いつものように小さな七輪で夕食の準備。
私の担当は薪集めと七輪係、友人は手の込んだ料理の担当です。
その日は丁度サンマが安かったのでサンマを七輪で焼いていました。
脂がタップリ乗ったサンマがジュージュー音を立てて焼かれ美味しそうです。
するとそこへ、私たちの方へ川原の林道を走ってくる一台のパトカー。
「何かあったのかな?」「クマでも出たのかな?」
などど思いを巡らせていると、そのパトカーが私たちの川原のそばに停車しました。
おまわりさんが降りてきて、私たちの方へ近づいてきます。
私 「こんにちは」
おまわりさん「ここで、キャンプですか?」
私 「はい、そうですが・・・なにか?」
おまわりさん「ここはクマが出る事もあるので気をつけてください。」
友人 「はい、分かってます。気をつけてキャンプしてますから」
おまわりさん「山火事にも十分に気を付けてくださ・・・・ん?」
おまわりさんの言葉が途中で途切れ、顔色が変わって行くのが分かります。
おまわりさん「あんたたち、ここは禁漁河川だよ!その七輪で焼いている魚どうしたんだい?釣った魚だろう!!」
私 「いえ・・・これサンマですけど・・・」
おまわりさん「キャンプに来てサンマを焼く人間が何所にいる!見え透いた事を言うんじゃない!」
と、かなりご立腹のようです。
当のサンマは、かなり焦げていて、しかも、七輪が小さい為に半分に切って焼いています。
川魚なのかサンマなのか・・・確かによく分かりません。
この誤解を解かなければいけません・・・。
それで思いついたのが、おろし金で(当然持参しています)大根をおろしてお醤油をかけておまわりさんに食べてもらいました。
おまわりさん「・・・・・・・・サンマだね。しかしあんたたちも物好きだねぇ〜。キャンプでサンマかい?」
確かにそうですね。
非日常のキャンプから日常のキャンプに意識が変わると、食生活も日常です。
当然、次の日の朝ごはんは納豆でした。
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2006年08月06日
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