2006年10月01日

金花湯E

実は小金井沢が見える前から温泉の「硫黄臭」がプンプンしていました。

私は視力、聴力共に人並み以下なのですが、臭覚だけは良いんです。

野山へ入ってしまうと視力が良くても(良いに越した事はありませんが・・・)
草木に隠されてしまえば、そこから先の状況は皆目分かりません。
野山では、野生の動物のような聴覚と嗅覚が重要なのではないでしょうか。

さて、飛び石で足を濡らすことなく渡河終了。

細い登山道以下の踏み分け道を登っていきます。
100mほど歩くと左手の地面に直径50cm程の穴が開いていました。

温泉が湧くゴボゴボと言う音と共に硫黄臭が出ています。

少し離れて覗き込んでみたものの中は真っ暗なだけ。

来る時は落ちないように気を付けましょう。

kin28.jpg

さらに100mほど歩くと前方に白い物がチラリと・・・

そして、いきなり・・・それが私の前に現れます。

kin29.jpg

ついに到着しました。

起点より約2時間半、金花湯(小金井沢温泉)到着です。

今までの鬱蒼とした森の中とは違いこの辺り直径20m程だけがポッカリと浮き出ており、
まさに桃源郷。 明るく心和む場所です。

どうやら、この付近すべてが石灰ドーム化しており、草木が生えない所なのですね。

ですから、このように明るく太陽が照りつける場所になっているようです。

小高いドームがあり、そこからひょうたん型の湯船へお湯が流れ込んでいました。

kin30.jpg

kin31.jpg

そして、ひょうたん湯船から更に小さな下の湯船へとお湯が流れています。

kin32.jpg

kin34.jpg

幾つかのサイトで、この金花湯の画像を見ていましたが、
今まさに私の目の前にあるコバルトブルーに輝くこの湯船は、
ここまでの長い道のりを癒して余りありました。

では、早速入湯させてもらいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 アァ〜ッ気持ちイィ〜ッ。    

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

入湯も終わって少し気になることが・・・

温泉のスケールが随分溜まっていて湯船が小さくなっている事です。

ネットで他の方が入った画像を幾つか拝見しましたが、
それよりも、確実に湯船が小さくなっています。

誰かが湯船を大きく(スケールを取る)しなければ、
数年で入れなくなる事でしょう。

ここへ至るまでの道も、四輪車では大きな落石がある場所までが限界?

そこからさらに約8kmの山道を歩かなければ行けない訳ですから、
これまで以上に、ここを訪れる人が少なくなるのは必至です。

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posted by 黒ウサギ at 11:00| ☔| Comment(8) | TrackBack(1) | 秘湯、温泉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

こんにちは!

入湯おめでとうございます。


前回までの風景の展開で、ヘドロが深く溜まったワイルド(泥沼同然)な湯船を想像してしまいました。

想像に反して、すごく幻想的な風景にビックリです。
 「金花湯」の名前通り、美しい温泉ですね。

私は、野湯はあまり入りませんが、金花湯には入ってみたくなりました。
Posted by 青森のブタ at 2006年10月01日 12:37
黒ウサキ゜さん・・・
すげぇ・・・
大冒険ですね・・
モモンガも行きたかった・・
Posted by モモンガ at 2006年10月01日 12:42
青森のブタさん こんにちは

本当に綺麗な温泉でした。
実は途中の川沿いにも「大判小判の湯」がある筈なんです。
しかし、今回は一人という事で断念!
川沿いだと熊よけの鈴が役に立たない事や時間的余裕(本当は心の余裕)が無いので次回でしょうね。

モモンガさん こんにちは

全く大変でした。
つ〜か・・・参った!!
しばらくは山道を走りたく無くなりましたよ。
・・・・・・って思ってたけど・・・今日、山葡萄採って来ちゃった(笑)
Posted by 黒ウサギ at 2006年10月01日 17:18
入湯おめでとうございます。次回は大判小判の湯ですね。こちらは私も行ったことがありませんので、今年中に制覇するつもりでいます。

色々な野湯に行きましたが、金花湯が一番だと思います。なんとか湯船も維持したいものですね。次回はスコップを持っていきます。

ちなみに、神威山の迂回ルートは沢に林道が流されてしまっています。四輪どころかたぶんバイクでも通れません。合流地点からすぐのところで崩壊しているので、またの機会があれば見に行ってみてください。
Posted by ひぐま at 2006年10月01日 19:53
ひぐまさん コメントありがとうございます。

今回は大判小判の湯には行けなかったのですが、私が小金井沢に到着した際、風は川下から川上へと流れていました。大判小判の湯は渡河地点より上流のはず? 
川下から温泉臭・・・
川下にも温泉があるんでしょうかね?

そうなんですか・・・
神威山の迂回ルートがそんな事になっているとは・・・
つまり四輪車では行程の半分までしか辿り着けないと言うことになるんですね・・・
Posted by 黒ウサギ at 2006年10月01日 20:20
こんにちは、はじめまして。金花湯のレポート詳しく書いてあり画像も良いですね。黒うさぎ君がかわいいです。
わたしも単独で金花湯に行きましたので遊びにお出でください。3部構成になっています。(笑)

http://37964346.at.webry.info/200710/article_6.html

最近燃料費が高騰して、お出かけもままならないですよね。
また遊びに来ます、よろしくお願いします。
Posted by ぴかリン at 2007年12月12日 01:31
なるほど、ここはRJさんが去年行ったところだったんですね。
いや〜、バイクで独りで、感服致しました。

トライアルもされていたんですか。
道理で。


Posted by 二兎を追う男 at 2008年05月09日 05:57
二兎を追う男さんへ

RJさんも金花湯ネタから私の所に遊びに来てくれたんです。
一人で行ったのは、こんな事をするお友達がいなかったからなんです。
怖くなかったと言えばウソになりますが、
私には野山にいる時間が癒しになるのでプラマイすると、
山の中に一人でいても楽しいくらいなんです。

トライアルはお遊び程度でしたが、そのおかげで、少しぐらいの難所をこなす事が出来るようになったかもしれません。一人の時はいつでも実力の60%ぐらいにして常に安全パイで走っています。
Posted by 黒ウサギ at 2008年05月09日 08:00
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