2013年12月15日
永遠の0
本の紹介は『羆嵐』と『シャトゥーン・ヒグマの森』以来です。
今回、読んだ小説は、零戦(のちに神風特攻隊)搭乗員の家族への愛を描いた百田 尚樹著の小説「永遠の0」です。
現在450万部を突破したミリオンセラー小説なので、私があーだこーだ書くのもなんですが、少しだけ書いてみます。
実はこの小説、妻が数年前に買って読んでいたので我が家にありました。
妻にこの小説の感想を聞いたら、感動して泣くけど、戦闘機や太平洋戦争中の地名がよく分からず、少し苦労したみたいな事を言っていた。(いきなり太平洋戦争の戦記物の小説を読むと南洋の島々なんて場所も地名も聞いたことのない所ばかりです)その分を差っ引いてもこの小説は面白いとの事だった。
最近、テレビで著者である百田 尚樹氏をよく見かけるし、ミリオンセラーだって言うんだから読んでみた。
たいへん読みやすい文体なので、600ページ近い長編もあっという間に読んでしまいました。
う〜ん・・・
私は、太平洋戦争の戦記物を数々読んだ。
これが歴史だからパクリじゃないが、とにかく私が読んだ戦記物や小説すべてのエキスが入ってるって感じだった。
太平洋戦争や神風特攻隊、そして当時の人間についてよく分からない人には是非読んでもらいたい作品だと思った。
印象に残ったのは、神風特攻隊と9.11のテロリストが同じという下りだが、それは読んでのお楽しみということで・・・
戦争を扱った話だけに賛否両論あるみたいだが、読んで損はない素晴らしい作品でした。
小説に登場する、地名、人名、撃墜王と、そうそうたる面々なのも読みどころです。
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そういえば、今日(昨日?)は真珠湾攻撃の日でしたっけ?
こちらのケーブルのチャンネルでシーシェパードの捕鯨反対の番組をやるとか宣伝していました。
日本を同じように敵に見立てているんですね。
9.11と真珠湾は、こちらでしばしば同様に扱われます。
是非読んで見て下さい。
これ一冊で太平洋戦争の真実に触れられますので。
真珠湾攻撃は、日本時間で12/8、ハワイでは12/7早朝でした。
>9.11と真珠湾は、こちらでしばしば同様に扱われます。
これもねぇ〜
あまり知られてないけど、この本に書かれてたので作者はよく調べてたと思いましたね。
たしかに、戦艦アリゾナやオクラホマなど、主力戦艦を真珠湾に沈めたまでは戦果は大きかったと思うけど、エンタープライズやレキシントンなど、アメリカ太平洋艦隊の非常に重要な戦力は無傷だった。軍港の修理施設や450万バレルの燃料タンクも見逃して帰還してしまったのが、司令長官だった南雲中将の判断ミスであり、ニッポンの敗因のひとつだったように思い
ます。
真珠湾攻撃はまさに仰る通りです。
当時は大艦巨砲主義が主流でしたから、開戦当初は大戦果とされていましたね。
南雲忠一やソロモンでの三川軍一など、どうしてこういう決断をしたのかこの本に書かれてます。
私が書いても良いですが、ネタバレになるので止めときます(笑)