フォッケアハゲリスと聞いても何だか分からない方が殆どだと思います。頭のフォッケという言葉で、ドイツの戦闘機なんかを思い出したら半分正解。これは、WW2当時は実用化されなかったドイツのヘリコプターの祖先なんです。型式はいろいろあって、今回はFa330というのが目的の作戦です。
このFs330という機体は、簡単に書くとエンジンを持たないヘリコプターのような翼を持った凧といえば分かりやすいでしょう。自力では飛ぶ事が出来ず、何かに引っ張ってもらい空に上がるように作られた、まさに凧です。用途は、ドイツ海軍の潜水艦Uボートに搭載され、空から敵船団を発見するのが目的でした。
Uボートのセイル(艦橋)の高さは水面から数メートル程度しかありませんでしたから、遠くが見えません。よって、この凧をを上げる事により、より遠くの船団を発見出来ると思い作られた機体でした。さて、これがなんで作戦になるかと言うと、今まで数多く函館近郊の林道を通ってましたが、林道から数百メートル藪漕ぎすれば、とっても面白い所が多々あった。例を挙げれば「城岱ノ沼」「吹上石」「幸連沼」等々きりがありません。
正直、見たいけど藪漕ぎは好きじゃないし、藪漕ぎ(登山的)装備となるとバイク装備とは正反対の装備になるので、かなりのやる気が必要となります。そこで考えたのが、上から見られないか?という事でした。最初は、15mぐらいの高さから見れば100m先ぐらいは見通せると思い長い竿にカメラを付けるとか考えたが、実際は林道脇の木に邪魔され思った成果を上げられませんでした。
そんなわけで、しばらくこの作戦が頓挫していたが、最近話題の『ドローン』なる無人機を思いついたんです。
さて、ここからが長かった・・・
ドローンのような無人機は、みなさんご存知のように"はんかくさい人”が、はんかくさい事をした事によって、凄まじい規制が課せられていました。規制については国土交通省のHPに細かく書かれていたから熟読しましたよ。
規制内容を簡単に書くと、市街地はダメ、空港及び空路上はダメ、送電線等の側はダメ、夜間飛行禁止、対地高度150m等々です。あと、許可申請すれば規制内でも飛行許可が下りる場合もある。たとえば、東京や札幌なんかの都会に住んでいれば、グラウンドでもダメだし、河川敷でも市街地の規制区域なのでダメなわけで、飛ばす所なんかありません。しかし、私の出かける野山なら殆ど規制区域外なのですべて飛行可能という事です。
これは行けそうだという事で、今春からずっと研究してました。機体については、価格に比例して性能が良くなり、5000円ぐらいから20万円ぐらいまでさまざまでした。(プロ用だと三桁ね)安い1万円弱の機種からでもFPVという機能があり、プロポ(コントローラー)にスマホやタブレットをWiFi接続すれば、その画面にドローンの搭載するカメラ画像を見る事が出来るし、動画や静止画撮影も可能な事です。
そこでまずは入門機というか、FPV搭載の安い機体(中華製)を購入してみた。はっきり言って、これが不正解でもあり大正解でもありました。なにせ安物機種だから、すべて手動操作なわけでホバリング(空中停止)一つするのも大変です。野外では無風状態など殆どありませんから、常に機体が横滑りするので当て舵を取って修正し続けなければなりません。
その上で、動画や静止画を撮影するのですからね。書くと長くなるから割愛しますが、実はこの機体、欠陥商品でして、それを知らずに機体のコントロールをしていたんです。幸か不幸か、おかげでかなり操縦スキルを上げる事になったんですけどね。
で、技量がアップしたので次なる機体を購入する事にした。もちろん予算はありませんからヤフオク格安購入です。今度の機体はかなり良いもので、GPS搭載・重力センサー搭載・コンパス搭載とまあ隔世の感があった。要するに、ホバリングは自動、離着陸も自動可能だし、バッテリーの残量が少なくなれば自動で出発点へ帰還するし、高度や飛距離もあらかじめ入力しておけば、その位置まで来れば警告を発して進めなくなります。しかもGPSで飛行ログ(フライトレコーダー)も取られます。
しかし、それでも空を飛ぶ物ですから、墜落しないとは言えませんし、絶対安全という物でもありません。ですから石橋を叩いて渡る程慎重に行動しないと不安です。そこで、国交省の規制以上の規制を自らかけて飛行訓練をしていました。それは、飛ばす空域が完全に無人な事、そして、まだまだ初心者なので、高度は30m、距離も30mとして訓練に励みましたね。
というわけで一応、公開出来るかな?程度になったのでお話する事にしたのでした。
まずは、最初の機体では、こんな画像だったんです。
これだと二昔以上前のデジカメ写真でしょう?
そして今はこれ。
全然ちがうでしょ?
とりあえず実用の目処がたったので、この作戦はこれからです(飽きなきゃね)。
2016年07月18日
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昨年ウチの会社のPV撮影で業者がドローン飛ばしたんですが
高出力のテレビ放送などのアンテナ施設が近くに在る為、
電磁波によってノーコンになって森の中に消えて行きました!
ht p://www.oricon.co.jp/news/62049/photo/1/
確かにそうなんですよ。
WiHi接続が完璧だと思っても、ちょっとした事でコントロール不能になる事があります。
これが恐怖でなかなか実用の目処が立ちませんでした。
ネットを見てると、よくもまあスマホやタブレット画面だけで操縦するもんだと感心します。
実際、結構墜落してますしね。
なにが出て来るかと思ったら・・・
この方でしたか。
私のところにも来て欲しいです(笑)
見覚えのある林道ですが、上空からの写真が撮れたらさぞかし楽しいでしょうね。
函館界隈の林道も行き尽くした感があるので、新しい作戦に出ました。
まあ、墜落したらハイそれまでですので、かなり気を使いますね。
更に楽しみが増えました。
今まで見られなかった景色をアップ出来ると思ってます。
けど、いつ墜落するか分かったもんじゃありません。
それまでせっせと空撮するつもりです。
黒ウサギさんもご存知のように、私もラジコン機で飛行動画を撮影して、上空からの映像の楽しさは実感していますが、私が中華安物専用サイト(笑)で衝動買いしたFPVドローンは完全にハズレでしたねえ。
全然コントロール出来ず、FPVもモニターが暗くて炎天下では何も見えず。
これからはドローンによる俯瞰写真や動画が見られるのですね。楽しみにしております。
確かに練習用として買った中華製ドローンには参りましたね。
ネット検索しまくって知識を得ましたけど、実技の方は墜落や木に引っ掛かってしまう恐怖があるので体で操縦を覚え込ませるまで上下運動が主流になりそうです。
録った動画も無音なんでBGMを入れたりして、初めて動画編集なるものをしましたね。
壊れない限りしばらく楽しめそうです。